レソト入りして三日目。
今日こそはマセルを出ようと思い、地図と格闘。
モリジャという街にレソト唯一の博物館があるらしい。
マセルからミニバスで一時間くらい。
なんかね。
昨日のハマテラもそうだけど、ミニバスターミナル。
人であふれてる。
なんだかこのレソトって国は
アジアな匂いがする気がするんだよね。たまに。
でもその喧騒とか猥雑さが、
妙に心地よいのは、レソトの魅力なのかな。
よくわからんがレソトミュージックがバッキバキの
ミニバスを降りて博物館へ案内してもらう。
公民館の展示室みたいな感じ。
六畳一部屋にいろんなモノあるけど、
まあ、とりあえずここも日本語訳がないために
理解に苦しむ。
誰に見てもらいたいんだよ。
ただ、ここの博物館で宿を手配してもらえるという
「歩き方」情報はウソではなかった。
モリジャ唯一の宿泊施設らしいから
手配もなにもないけど。
とりあえず、オーナーはマセルにいるらしく、
鍵が届くのをひたすらに待つ。
こういう無駄に暇な時間を与えられるのが嬉しい。
することもないので博物館の裏庭で手紙とか書いた。
レフィーレと名乗る男の子一人現る。
外国人がこの街にきたというのを嗅ぎつけてきたらしい。
とりあえず、
いい人っぽいので恐竜の足跡ガイドをしてもらうことに。
そんなこんなで今、一人、暖炉の世話をしているところ。
1時間以上博物館で待たされ、
連れて行かれたこのロッジは、
新しくて、でも茅葺で、山小屋風で、
村を見下ろす高台にある。
レソトにこんな素適なロッジがあるとは。
でも客は僕一人。
てか従業員も誰もいないので別荘みたいな感じ。
10部屋くらいあって、
リビングもダイニングも僕独り占め。
だからこそ怖い。
レソト入って一人もツーリストと会ってないし。
ということで火の世話をする。
火を絶やしたらお化けでそうだもん。
そういえば友達に手紙書いてて思ったけども、
旅って何にも得るモノがなくてもいいと思った。
韓国で陽ちゃんが言ってくれてたけど、
いま、やっと自分でも実感できる。
留学とか、勉強とかと違って、
結果として確たるものが残らない旅。
思い出しか残らない。
それについて悩んだ覚えもある。
生まれてから死ぬまで、
常に「何かをするのは何かのため。」だと思う。
「何か」をするには常に「理由」が必要で、
無意識に「結果」を求めてるんだと思う。
つまりは受験やら就活やら出世やら。
幸せを先送りして計算高く生きてくなかで、
何も得るモノがない旅をする。
なんにも得るモノない。
(って言ったらウソになるけど。)
だからこそ、
お金と時間を消費するだけの「旅」をする理由ってのは、
つまりは、
ただ、旅に出たいから。新しいモノみたいから。
ってことなのかなと。
言い換えれば、
「今、したいことをしてる」ってことだと思う。
僕なんかは休み中ちょこっとどっかに
行く事しかできないけれども、
バックパッカーズで会う人たちも、本当に今、
自分のやりたいことやってる人たちなんだろうなあと。
旅に限らないけど、やっぱ自分のしたい事できてる人、
しようとしてる人。はかっこいいなと。
そう思うわけです。
賛否両論ありますが。
そんなことを考えつつ、
一人、暖炉にまきをくべたり、手紙書いたり。
外で星を見たりして、
かなりでかい声で歌をうたってたら
いきなり後ろに人影が。
警備の人らしい。
こんな客もいないような山小屋ロッジに
警備の人がくるとは。
外の小屋で一晩中、番をしてくれるらしい。
電気も自家発電に頼ってるこのロッジで、
セキュリティーだけはしっかりしてるのが
逆に怖かったりしつつ。
今日はおしまい。

