姉が第二子出産直後なため、なぜか我が家に住んでいる。
なので、えなっぺ(長女)、みゆ様(次女)。二人の赤ん坊が家にいる。
最近二歳になったえなっぺは、やっとこさ僕になついてきた気がする。
僕が、二階にいたり、トイレにいたりすると、
「ぎゅー。おいでー。はやくおいでー。」と呼んだりする。
シャワーを浴びてるときもついてきたりして、
洗面所のドアを勝手にあけて入ってきたりする。
そして無防備な僕の裸体を見ては喜んだりしてる。
で、皆さんご存知のように、我が家にはモエモエという愛犬もいる。
家の中を傍若無人に走り回るえなっぺ。
たまにモエモエも追い回されたりして、大変迷惑そうだ。
しかしこの二人の関係はなかなか興味深い。
最近おままごとを覚えたえなっぺは、
おもちゃのカップで、牛のぬいぐるみにミルクを飲ませたりしている。
牛にミルクって。。。
それはさておき、その小さな牛のぬいぐるみは、
もともとモエモエの遊び道具で、彼女のお気に入りなのである。
ある日、えなっぺの仕業によって、牛は例のごとくカップに顔をつっこみミルクを飲んでいた。
と、えなっぺはそのままどこかへ行ってしまった。
残されたのは、牛と僕とカップだけ。
牛には自分の意思はないようで、ミルクを飲み続けている。
と、そこをモエモエが通りかかり、あろうことかバクッと牛をくわえて行った。
残されたのは、僕とカップだけ。。。一瞬のできごとだったのだ。
とりあえず、事情をえなっぺに説明すると、
ほんきで、キレた。わかったのかわかってないのか、僕にもキレた。
そしてモエモエの後を追い、牛を奪取し、
「もう牛には手をだすな。」という趣旨であろうえなっぺなりのコトバで言い聞かせてた。
しかし、今日になって、僕はささやかな感動につつまれた。
とりあえず、赤子のテンションにはついていけない。
感情の起伏がどうのこうのではなく、たぶん線が切れてる。
嬉しいときも、悲しいときも、すべて絶叫。全身全霊を持って表現しやがる。
で、今日も例のごとく理由はわからないけど、えなっぺは泣いていた。
と、そこへモエモエが通りかかり、遠巻きに凝視。そして消えた。
しばらくすると、どこからか牛をくわえて戻ってきた。
で、今度はえなっぺの膝元まで行き、牛を置いた。
で、きびすを返し、再びどこかへ行ってしまった。
えなっぺを悲しみのふちから救い出そうとしたのか、
それとも、あの壮絶なノイズを止めようとしただけなのか定かではないが、
とにかく、モエモエは、えなっぺに牛をあげたのだ。
動物奇想天外だ。
ムツゴロウもびっくりな宇宙船地球号。
大自然の奇跡が、今日も我が家で繰り返されているのである。
いや、でもまじめな話、こういうちっちゃな嬉しい出来事は、
日本の電車のなかでも、
モンゴルの空の下でも、
ソマリアの教室のなかでも、
ロンドンのオフィスの中でも、
実は身近にいっぱい転がってるんだろうなと。
そう思えたら毎日楽しい。
写真は渦中の牛君です。

