わからじ。

僕が行った事ある国は、人と比べたら少ない方なのだけど、
それでも、ほとんどの国で
何人もの「物乞い」と出会ってる気がする。
出会ってるとわざわざ書いたけれど、
たぶん僕はいつも無視してるんだと思う。
いろんなとこで考える振りしてきたけど、
やっぱりそれは振りなので、
答えなど出るわけない。
したがって、これもまた頭の中で
整理がつかないことのひとつ。
まあ、僕が「整理する」なんて
偉そうなこと言えた義理ではないだろうけど。

街に女の子の物乞いがいる。
なぜか、いつもひょんなところで出くわすので、
お互い見つけると、
からかったり、からかわれたりして、遊んでる。
たまに笑ってくれるんだけどかわいくないんだよね。
でも、目はつよい。かっこいい。

まあ、そんなこんなでも、心底考えの浅い僕は、
一度も彼女にお金とかあげることはなかったんだけど、
こないだね、その子がうた歌ってたのよ。友達と5、6人で。
ここでは、街角で
アフリカンなストリートパフォーマンスをやってるの。
男の子はアフリカンダンス。
女の子はゴスペル。
ふとさ、その子はちゃんと歌えるのだろうかと思って、
立ち止まって聴いてみることにしたのよ。
聴いてみるってことは、
つまり対価を支払うことを意味するんだけど、
なんか働いたらお金貰えるって知ってもらえるかなと、
そんな高尚なこと、勝手に考えて、
うたを聴いてみることにしたのよ。
唱が終わったらね、不覚にも子供達に囲まれてしまってね、
手元にあった小銭を差し出しても、
あたり前だけど、もっとってせがんできてね、
逃げるようにしてその場を離れたんだけど、
子供達にもみくちゃにされながらね、
その子探したんだけどね、その時に限ってね、
その子、僕に近づいてこなかった。
遠くから見てるだけだった。

そんとき最後にね、
なぜかぱったりとその子と会わなくなった。
街を歩く時は目で探してはいるんだけど、なぜか会えないの。

昨日友達がね、
その子が駅でシンナー吸ってたよって教えてくれた。

ここの子供達はなぜか、シンナー吸ってる。
自分で買ったのか、
バックにいるだろう物乞いの元締めが与えてるのか
僕にはよくわからんけど、みんなアンパン吸ってる。

「そんなの知ってるよ」って答えといた。

毎朝、通る道に両足がないおじいさんがいる。
小銭が入った紙コップを片手にいつも同じ場所に座ってる。
目が合うんだけど、
僕はいつもはにかんで笑顔作って目をそらす。

こんなこと書いてるけど、
所詮はそんな、僕なのです。
てか、一日の大半は自分のことしか考えてない僕なのです。

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